「人を動かす力」を学べるインターン
——今回は貴社の「理念共感型の新卒採用」についてお伺いします。まずは、貴社が実施されているサマーインターンシップ(以下、インターン)はどのようなプログラムなのでしょうか。
インターンの前にまず、スタートアッププログラムを実施しています。選考から当日までに時間があくため、インターンを楽しみにしてもらうことが狙いです。ここでは、6人くらいの参加者が互いに「私の志」をテーマにプレゼンし、その後、講師から振り返りを行います。ここで学んでもらうのは、「人の心を動かすプレゼンテーションのコツ」で、続くインターンに活かせるようにしています。
インターンのテーマは、ずばり「人を動かす力」です。この力を身に付けるために、1日かけてコンサルタントの体験をしてもらいます。メインコンテンツとして、新卒1年目のコンサルタントが実際に仕事で体験する、経営者のお客様との関わりをストーリーとしてまとめた映像を用意しています。この映像と合間に行うワークを通して、アチーブメントでの仕事のおもしろさや難しさ、「人の心を動かすコンサルタントとは何か」を体験でき、仕事の本質に触れられるプログラムになっています。
インターンで当社に興味を持っていただいた学生には、その後会社説明会に参加してもらいます。そこであらためて会社の概要と、事業目的や今後のビジョン、入社後の職種やキャリア、人事制度などをお伝えして、共感いただけた人にはエントリーシートを出してもらい、本選考に入るという流れです。
会社説明会を真剣に聞いてもらうために
——会社説明会は、インターンの後に行うのですね。
インターンを通して当社に興味を持ってもらったうえで、真剣に会社説明を聞いてもらいたいという意図があります。一方的な会社の説明は、学生さんにとってはつまらない話だと思います。オンラインであればなおさら。画面をオフにして、とりあえず聞いているだけのこともあるのではないでしょうか。そんな状態では、お互いに得られるものが少ない時間になってしまいますから。
——では、インターンで会社の文化を伝えるために、何か工夫されていることはありますか。
多くの社員に参加してもらうことです。人事だけでなく、現場の社員や内定者にも来てもらって、多様な価値観に触れられるようにしています。また、協働で学ぶ場を設け、当社が持つ「仲間といっしょに成長する文化」を疑似体験できるようにしています。
——どのくらいの学生が、インターンから本選考に進むのでしょうか。
おそらく30〜40%だと思います。ただ、この数字はあまり意識していません。インターンで合わないと思ったのであれば、本選考に進む必要はないと考えているからです。「少しでも興味があれば本選考に進んでほしいけれど、自分のやりたいこととは違うなと思ったなら進まなくてよいです」と、学生にも伝えています。