適切なデータ化で健康経営を推進する「Carely」
先に紹介したような失敗をしないよう、業務効率化を図りながら健康情報のデジタル化を実現するのがiCAREの健康管理システム「Carely(ケアリィ)」である。Carelyでは何ができるのか。その活用事例をいくつか見ていこう。
以下は、ある企業のストレスチェックの偏差値を示したものだ。右にある「ワーク・エンゲージメント」と「仕事の満足度」は、それぞれ67と69で偏差値が高い。ところが、「仕事の負荷」は数字の背景が赤く染まっていることから、業務量が多すぎることが分かる。業務量の多さが仕事の満足度につながっているとも考えられるため、一概に悪いとはいえないが、この状態が慢性的に続くと、過重労働者が増える可能性が非常に高くなる。要注意項目であるといえるのだ。
他にもCarelyでは、厚生労働省の「職業性ストレス簡易調査票(57項目)」について、各質問のそれぞれの回答者数や平均値、偏差値を可視化できる。
さらに細かく、「生産性」と「睡眠」、「仕事の負荷」と「疲労感」といった相関が高そうな項目をクロス分析することも可能だ。
「従業員300人、4拠点の企業で調べた結果、紙やExcelを使っていた頃とCarelyを導入してからを比べると、75%の業務時間を削減できたそうです。また、それまで使用していた健康管理サービスをCarelyに集約したところ、コストも86%削減できたという声をいただいています。ぜひCarelyで効率よく効果的に健康経営を進めていただければ」と語り、梅田氏はセッションを締めくくった。