スキル情報を成長促進や採用活動にも役立てる
こうしたスキルの情報は社員自身や現場のマネジメントに役立つ。社員は、自分が目指すキャリアや目標に対しての不足を把握でき、過去との比較によって成長実感を持つことができる。それを支援するため、タレントパレットはラーニングマネジメントシステム(LMS)の機能を持っており、社員は自分が受けたい研修やeラーニングを視聴できる。この機能はすでに実施されている研修や外部の講座に加え、大手のオンライン学習サービスとの契約で受講履歴も取れるようになっているほか、受講してほしい人へのリコメンド機能も備わっている。
採用活動への情報活用の一例として、学生へのダイレクトリクルーティングサービスである「キミスカ」との連携が紹介された。キミスカには学生のデータベースが備わっており、企業側が必要な条件で学生を検索し、直接スカウトメールを送ることができる。さらにその候補者を、タレントパレットの採用管理機能で管理し、入社手続きからオンボーディング、最適配置までシームレスに行える。
また、キミスカとタレントパレットには共通の適性検査が用意されており、性格や行動特性などを数値化し、マッチングに役立てることで定着率も高めていけるだろう。
最後に望月氏は、「人材情報の一元化や人事評価システムの活用は大切だが、優先度の高い戦略に役立てられるようアウトプットすることが非常に重要だ。属人的な人事ではなく、データやAIを活用した科学的人事戦略を推進することが、今後の企業競争力向上には不可欠」と語り、「そのためのパートナーとしてお役に立ちたい」と述べて、セッションを締めくくった。