採用や施策の数より社内文化を重視 ラクス・技術広報が整えた「エンジニアが安心して発信できる環境」とは
「顧客志向」が共通言語に。社内外の一貫性が採用にもつながる
——では、「顧客志向」を社内に浸透させるために、工夫したことを教えてください。
高須賀 まず実施したのは、開発本部として大切にしてきた考え方を「顧客志向」という言葉で定義し、職種や役割が違っても同じ方向を向けるよう、共通言語にしたことです。ただ、当たり前ですが、言葉を知っているだけでは不十分です。そこで、社員1人ひとりが顧客志向の大切さについて考える機会として、ワークショップを取り入れました。この施策で目指したのは、自分の仕事がどのようにお客様の価値につながっているのかを、自らの言葉で説明できる状態です。
川東 この顧客志向ワークショップは、エンジニア全員を対象に実施しています。約300人に一通り参加してもらい、新しく入社した人にも取り組んでもらっています。
——取り組みを通じて、どのような変化がありましたか。
山本 約5年前に技術広報課が立ち上がった当初と比べて、開発組織の人数は約3倍に増えましたが、組織に一本筋が通ってきたと感じています。今は管理職だけでなくメンバー同士の会話でも「顧客志向」という言葉が自然に出てきます。ブログの企画でも方針を伝えやすくなりました。入社者と組織の考え方のギャップも小さくなってきたと感じています。
高須賀 言葉が浸透しただけでなく、何を優先するかを決めるときにも、「顧客志向」が共通の判断軸になったように感じます。
川東 社内アンケートや外部調査、入社者へのヒアリングなどで継続的に確認しており、手応えは年々高まっています。管理職に聞くと、顧客志向を体現したエンジニアの行動やエピソードも出てくるようになりました。
採用でも、インターンの場で私たちが大切にする「顧客志向」を繰り返し伝えています。そこに共感した学生が入社すれば、同じ価値観を持って仕事を始めやすい。社内と社外のブランディングはつながっているんです。
——最後に、今後さらに力を入れたいことはありますか。
高須賀 社員1人ひとりが「自分の仕事がお客様の価値につながっている」と実感できる状態をつくることです。これまでの取り組みで、「顧客志向」は言葉として浸透し、共通の判断軸にもなりつつあります。ただ、言葉として理解していることと、日々の仕事の中で実感していることは別のものです。そこで、現場の行動がラクスのミッションやお客様の価値にどうつながっているのかを整理して社内に共有していきます。この施策を通して、1人ひとりが自分の仕事の価値を実感とともに語れるようになれば、それ自体が、社外に伝えたいラクスの姿になると考えています。

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山田 優子(ヤマダ ユウコ)
神奈川出身。新卒で百貨店内の旅行会社に就職。その後、大阪に拠点を移しさまざまな業界・職種を経験してきたが、プロジェクトベースの働き方に魅力を感じて2018年にフリーライターに転向。現在はビジネス系取材記事制作を軸に活動しながら、チームで商品企画・開発にも挑戦中。
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井上奈美香(HRzine編集部)(イノウエ ナミカ)
1994年宮崎県生まれ。京都女子大学文学部国文学科を2017年に卒業し、株式会社翔泳社に新卒として入社。メディア事業部の広告課に配属される。2020年8月に人事向けWebメディア「HRzine」の立ち上げに参画し、HRzineの営業責任者に従事。2023年4月よりHRzine編集部に所属。
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川口 紘(カワグチ コウ)
1984年、東京生まれ。早稲田大学卒業後、2008年にGO-SEES入社。2010年にGO-SEES退社後、渡英。2011年、フリーのアシスタントを経て、帰国後に独立。現在はビューティ、ファッション、ポートレートを軸に活動中。主な取引先は講談社、阪急コミュニケーションズ、幻冬舎、フェリシモなど。
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Ko Kawaguchi Photography.※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です


